みかんの表年と裏年
みかんには、”表年”と”裏年”というものがあるのをご存知でしょうか?
”表年(おもてどし)”と言われる年は、収穫量が多く、”裏年(うらどし)”と言われる年は、収穫量が非常に少なくなる年のことで、1年ごとに繰り返します。
みかんの木は、毎年5月初旬頃に花を咲かせますが、収穫は11月〜12月頃となります。
実を成らせることは、とても体力のいることなので、収穫から開花までの期間が短いと、木が疲れてしまいます。
例えが正しいか、賛否分かれることかもしれませんが、私は出産と似ていると思っています。
必ず、体を回復させてあげる期間が一定日数必要なんですよね。
なので、11月〜12月に収穫する早生〜晩生品種系のみかん(宮川早生や紅みかん(山下紅早生)、興津早生、尾崎温州、大津4号、盛田温州、十万温州など)は、隔年結果といって、たくさん収穫できる年と収穫量が激減する年が、一年ごとに交代して訪れます。
〇たくさん実がなる年→開花までに体力が回復しない→翌年成らない
〇実があまり成らなかった年→開花までには完全復活→翌年たくさん実が成る
という感じです。
収穫量の少ない裏年と言われる年は、収穫量が昨年の3分の1ほどになることもあります。
青果物は、収穫量と市場での需要に大きく価格が左右されることから、全国的に裏年の年は、価格が高騰する傾向にありますね。
ただ、この表と裏があまり影響しないみかんもあります。
極早生みかんと呼ばれる、9月〜11月初旬頃に収穫されるシーズン最初のみかんです。
まったく影響がないわけではないのですが、これは、収穫時期が早く、開花までの期間が長いため、他のみかんよりも回復期間を長く取れるためなのです。樹も人も休養が大切なんですね(^-^)
そして、朝晩が急に冷え込み始め、日中はまだまだ暑さが残る初秋の時期は、体調も崩しやすくなります。美味しいみかんを食べてビタミンと水分を補給してくださいね♪
ちなみに、(人間は少し苦手な)この寒暖の差で、くだものたちは美味しくなり、色づき始め完熟していきます。実りの季節を感じ始めるのです。
みかんの樹は、春と秋に新芽がでるのですが、秋の気温があまり暖かくなると、春と勘違いして新芽がたくさん出たり大きく成長し過ぎてしまい、味が落ちたりするんです。植物は、体全体で季節を読み、毎年毎年繰り返し実をつけながら成長しています。
自分だったら出来るかな?毎年毎年、きちんと実りを重ねながら成長できてるかな?なんて考えながら、この文章を書いています。ひた向きに愚直にコツコツと成長する樹を見習って、また頑張ろうと思い、果樹から学びを得たりしています。
この、表と裏は、実は収穫量を調整することで、ある程度コントロールできるとも言われています。
しかしながら、そこは生きてる植物のこと、結構思い通りにならないものなんですよね。
そういうところ、本当に子育てとよく似ているような気がします。
ただ、そういう部分も含めて、果実の生命を感じて、それはそれで有難みだなって思ったりしています。
何気なく口にしている果物にも、色々なサイクルがあるんですね。
温州みかんの、表と裏のお話しでした。
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